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【スクールカースト】高校時代に誕生日色紙を貰えなかった話【陽キャ・陰キャ】

突然だが『誕生日色紙』というものをご存知だろうか。

 

高校が舞台だとすると、誰かが仲のいい友達のためにクラスの皆に呼びかけ、各々が『誕生日おめでとう!』から始まり『良い1年を』みたいな当たり障りのない文言で終わる文章をカラフルな紙に書く。

その紙を大きな色紙にペタペタと貼り付け、一枚の色紙に変身させる。

それを本日の主役の誕生日マン、もしくは誕生日ウーマンに渡すのだ。

 

この行事が年に複数回行われるのだが、かく言う僕もそんな行事に何度も参加してきた。

高校の3年間、何度もカラフルな紙に『お誕生日おめでとう』を書き連ね、時には誕生日プレゼントまでも用意し、クラス皆で誕生日の友達を祝ってきた。

 

 

しかし僕はその色紙を貰ったことがない。

書いたことがあるのに色紙を貰ったことがないのだ。

 

 

つまりクラスの誰一人として『ズッカズのために色紙書こうぜ!』とはならなかったということに他ならない。

意味がわからない。

あれだけ友達の誕生日に貢献していたのに色紙を貰えないなんてことがあるのだろうか。

 

 

 

 

 

色紙を貰えない理由は多岐に渡るが、その中でも身に覚えのある原因を話そうと思う。

 

少し話は変わるが、残念なことにクラスには「スクールカースト」と呼ばれるものが存在する。

今で言う「陽キャラ」「陰キャラ」がその如実な例だろう。

 

あくまで主観だが、「陽キャ」はカースト上位に位置し、誕生日色紙のような賑やかな行事を積極的にやりたがる性質を持つ。

反対に「陰キャ」はカースト下位に位置し、そのような行事を遠目で眺めるといった性質を持っている。

上位、下位と位置付けしてはいるが、僕の主観だし別にどっちが良いとか悪いとかはない。

 

そんな僕はどちらの属性に位置していたかというと、割と陽キャ寄りだったと自分でも思う。

賑やかな行事には積極的に参加していたし、男女共に仲の良い友達も多かった。

クラス委員なんかにも選ばれたりして充実な高校生活を送れていたと感じる。

 

 

しかしながら誕生日色紙は貰ってない。

単純に貰ったことを忘れているとかではなく、確実に、絶対に、疑い様が無いくらいに貰っていないのだ。

 

 

上でも書いたように、賑やかな行事が好きな陽キャは誕生日色紙を貰える確立が高い。

いや、ほぼ確実に貰えると言っても過言ではないだろう。

陽キャの周りには陽キャが集まるため、その中の誰かしらが誕生日の近い友達のために呼びかけるという寸法が成り立っているからだ。

 

陰キャは「誕生日メッセージを書く」といったことには参加できるが誕生日色紙を貰える確立は極めて低い。

これはイジメとかではなく、単純に陰キャの周りには陰キャが多いため誰も呼びかけるといった行動を起こさないのだ。

陽キャたちもめちゃくちゃ仲が良いわけでもない陰キャの誕生日を呼びかけるということまではしてくれない。

そして陰キャが「誕生日メッセージを書く」という行為も自発的ではなく、陽キャに頼まれたから書くといった手順なので完全に他人頼み、もとい陽キャ頼みである。

 

ここまで読んだ方はお気づきかもしれないが、色紙を貰ってない僕は確実に陽キャではないことがわかるだろう。

思い返せば誕生日メッセージを書いたときも友達経由だったし、僕から『○○の色紙作ろうぜ!』なんて言ったこともなかった。

 

そう、自分で勝手に陽キャだと思い込んでいただけで僕は本質的に陰キャなのだ。

陽キャの皮を被った陰キャ。

それを周りの陽キャは見透かしていたのだろう。

ズッカズは陽キャっぽいけど何か違うな、と。

これが誕生日色紙を貰えなかった原因の1つであると考える。

 

 

 

 

 

そんな陽キャになりきれていない僕のエピソードをご紹介する。

陽キャの皮を被ってしまったがために起きた悲劇の出来事だ。

 

僕の誕生日は7月23日であり、この日付は高校時代だとちょうど夏休みに位置する。

夏休みはさすがにクラス皆が集まるということはないので、僕のクラスは夏休み明けに誕生日を祝うといった形を取っていた。

 

そんな夏休みに誕生日を迎えるのは僕を含めて3人ほどいた気がする。

僕、超陽キャ、陰キャ。この3人だ。

 

夏休み明けに登校すると、『ズッカズは先に教室に入ってて!』と言われた。

いくら僕でもさすがに気付く。『あ、これはあれね』と。

 

そんな思いを膨らませて教室に入ると真っ先に黒板が目に入り、それを見た僕は愕然とした。

黒板の真ん中には大きく『超陽キャちゃん!誕生日おめでとう!』の文字(すっごい豪華)。

その脇に小さな文字で僕と陰キャの名前がおまけのように書かれていた(すっごい質素)。

 

 

なんだこれは。

もうこれはイジメでいいだろう。

というかイジメだろこれは。

僕と陰キャが空しすぎるだろ。

 

 

自然と目が逢った陰キャと苦笑い。

そっかお前は僕の仲間だな。

 

そんな思いにふけっていると大きな声でクラスの皆、もとい陽キャたちが

『超陽キャちゃん!誕生日おめでとー!』

(ついでに)が文頭に付くと錯覚するかの勢いで

『ズッカズも陰キャもおめでとー!』

とさらに追い討ちをかけてくる始末。

 

 

おい、もうやめてくれ。

黒板事件で僕と陰キャのライフはもうゼロを通り越して杏子もビックリなマイナスの域に到達してるんだ。

誰かこの集団遊戯ボーイを止めてくれ。

 

 

そんな思いも空しく陽キャちゃんに群がる陽キャたち。

陽キャちゃんに各々喋りかける陽キャたち。

陽キャちゃんに色紙を渡す陽キャたち。

それを見守る僕と陰キャ。

ちなみに渡されてる色紙には僕のメッセージも入っている。

 

なんだそれ。

働かせるだけ働かせといてこの仕打ちか。

夏休み中って理由だけで誕生日を一括りにされた挙句、おまけ扱いされた僕と陰キャの立場ってなんなんだ。

 

その日の朝の出来事がショッキングすぎて、以降の出来事をあまり覚えていない。

これが僕の悲劇のエピソードだ。

 

 

 

 

 

さて、思い出すだけで『ひどい』と言いたくなる話だが、今になって冷静に考えれば簡単にわかることである。

陽キャ>>>>>>>>越えられない壁>>>>>>>>陽キャの皮を被った陰キャ>=陰キャ。

おそらくこんな構図だ。

 

そもそも僕が立ち向かうことなんておこがましい話だったのだ。

期待に胸を膨らませること自体が間違いなのである。

 

僕が思うに、同じ仕打ちを受けたが陰キャはまだ良い方だと考える。

そもそも陽キャたちとはあまり関わらないのでダメージも少ないはずだし、『やっぱりね、知ってた』と思っているかもしれない。

 

しかし僕の立場はどうだ。

誕生日を祝われている超陽キャちゃんとも普通に話す仲だし、仲の良い友達は陽キャが大半である僕の立場だ。

 

こんな空気の中『あれ?オレの色紙は?』なんて言えるはずもなく、ひたすらに我慢の数分間。

みじめ以外に形容する言葉が見つからないほどみじめ。

かと言って陽キャ連中も悪気があるわけではないし、もちろん『イジメよう』なんて魂胆がないのは分かりきっている。

 

こういう場合はどんな顔をすればいいのだろうか。

最低でも『笑えばいい』というのが間違いなのはわかる。

 

 

 

 

 

そんな悲しい出来事を体験した僕だが、陽キャの友達とは今でも普通に仲が良い。

たまに飲みにも行くし、夏休み誕生日事件の話題もネタに出来るくらい笑って話せる仲だ。

 

このことから、陽キャたちは本当に悪気がなく純粋に僕の色紙を書かなかったのだろう。

陽キャ友達のことで頭がいっぱいだったに違いない。

 

しかしながら僕は思う。「なんだかんだで陽キャの皮を被っててよかったな」と。

そのおかげでかけがえの無い友達と今でも話すことができるんだから誕生日色紙なんて些細な問題だったなと。

これだけは言いたい。ありがとう、陽キャ。

 

 

いやそんな臭いこと思うわけないだろ。

誕生日色紙とかめちゃくちゃ欲しかったわ。

高校の思い出が1つ少ない状態で卒業しちゃってるから未練たらたらだわ。

 

 

別に陽キャが良くて陰キャがダメとかそういうことを言いたいんじゃない。

逆に陽キャはクソで陰キャが最高なんてことも言うつもりはない。

どちらも良い面、悪い面があるし表裏一体だと思う。

 

僕が言いたいのは『何事も自発的に行動しないと始まらないよね』ってことだ。

 

もしも僕が自発的に『○○の誕生日祝おうぜ!』などと呼びかけまくっていれば色紙が貰えたかもしれない。

むしろ『オレの色紙も書いてくれ!』と発言するのも一つの手だったかもしれない(可哀想なヤツというのは置いておいて)。

そういった自分からアクションを起こすのが大事だったなと、24歳の僕はしみじみ思うのである。

 

そして僕のように陽キャと陰キャ、どっちつかずのおかげで悲しいエピソードを量産してしまう同志を増やしたくないという意味も込めている。

そんな警鐘を鳴らすという意味でこのような記事を書いてみた。

 

これを読んでいる陽キャ、陰キャ諸君。

 

誕生日色紙を渡しているときはふと周りを見渡して欲しい。

何ともいえない表情でワイワイとした様子を見守っているクラスメイトがいれば一言こう言ってあげてくれ。

 

 

なんか…ごめん、と。

 

 

おわり

(色々書いてあるけど全く深い意味は無いです。)