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FORKな桃太郎【知らねぇ】

昔々とあるダンジョンにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

 

おじいさんは渋谷へサイファーに、

おばあさんは新木場へライブ鑑賞をしに行きました。

 

おばあさんが新木場でライブ鑑賞をしていると、

『チェックしろこれがライムガード 舌で巻いたライムがマイブランド』

という入場曲と共に、大きな桃が流れてきました。

 

おばあさん「おや、これは良いおみやげになるわ。」

おばあさんは大きな桃を拾いあげて、モンスタールームに持ち帰りました。

そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと桃を切ってみると、なんと中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました。

 

赤ちゃん「性は桃、名前は太郎だ。」

開口一番に自己紹介をした赤ちゃんに驚きつつも、子供のいなかったおじいさんとおばあさんは大喜び。

チャレンジャーだった桃太郎はスクスク育って、やがて強いモンスターになりました。

 

そしてある日、桃太郎が言いました。

桃太郎「鬼ヶ島?知らねぇ。ただ鬼を退治するだけでいいんだ。」

おばあさんが作ったきび団子と賞金100万円を携えて、桃太郎は鬼ヶ島へ旅立ちました。

 

旅の途中で犬に出会いました。

犬「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」

桃太郎「調子に乗んなよ犬。お前に本当に鬼を退治する覚悟があんのか?まぁ桃について来るかはお前に任せるよ。だがその程度のスキルじゃ1週間以内に刺されるぞ。」

犬はモンスター桃太郎の前にあえなく敗北しました。

 

そして今度は猿に出会いました。

猿「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」

桃太郎「全く入って来ねぇよ、猿の話。鬼は棒立ち、まるでカカシ。見てるとなんだか桃の方まで悲しい。猿はまだまだ剥けてない蛹。形より中身、桃は鏡、見据える高み。鬼は興奮して前屈みだよ。」

猿はモンスター桃太郎の前になす術も無く撃沈しました。

 

そして今度は雉に出会いました。

雉「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」

桃太郎「ここで雉の登場ですみたいなフロウ止めろ、下品だ。ビートに乗せるだけでいいんだ。気付かせるんじゃねぇ、読み手が自ら気付く。そういう感性を桃太郎が築くんだよ。」

雉はモンスター桃太郎を突破できずに敗退しました。

 

きび団子は桃太郎が全て平らげ、こうして鬼ヶ島へ到着しました。

 

鬼ヶ島では鬼たちがラジカせの周りに集まり、フリースタイルでどんちゃん騒ぎの真っ最中。

桃太郎に気付いた1人の鬼が言いました。

手下鬼「鬼ヶ島へノコノコとやってくるなんて!お前は何者だ!」

桃太郎「桃太郎 a.k.a RHYME SAVER 客の心を振るわせるバイブレーダー」

 

他の手下の鬼も軽くあしらいつつ、一番偉い鬼の下へと向かいました。

偉い鬼「生意気な桃太郎め!覚悟しろ!」

桃太郎「お前は鬼ヶ島にいると急に生意気。いきなり鼻息荒くしてるけど、マジで世が世だったら無礼すぎて腹切りして早死にしちまうような、ハヤジニー発言だよ。問題だ。荒れるぞ童話。今日は俺がモンスターだよ。」

サ上「クリティカル!勝者!モンスター!桃太郎ー!!」

 

こうして、鬼たちはモンスター桃太郎の前に撃沈し姿を消しました。

賞金は桃太郎ファーストアルバムの作成に充てました。

桃太郎は鬼のラジカセを奪い取り、おじいさんとおばあさんの元で幸せにラップをしましたとさ。

 

次のチャレンジャーは、こいつだぁ!!

 

おしまい。