- Appleのヘッドホンが気になってるけど実際のところどうなの?
- AirPods Maxが欲しいけど高くて手が出しにくい…
- 70,000円払うくらいの価値はあるの?
2020年12月に発売されたApple初のヘッドホンとなる「AirPods Max」。
噂はされていたので気になっていましたが、蓋を開けてみると70,000円という強気な値段にビックリした人も多かったと思います。
Apple製品なので期待はできるんですが、購入してみたけど70,000円もしたのに微妙だった、とかだとマジで悲しくなりますよね。
[kjk_balloon id=”1″]購入が慎重になっている人も少なくなさそう…[/kjk_balloon]
そこでこの記事では、実際にAirPods Maxを購入して現在まで使っている僕が、見た目や音質、装着感なども含め詳しくレビューしていきます。
この記事を読めば70,000円を払う価値があるのかどうかが判断できると思いますので、よければ参考にしてみてください。
ちなみに、今回は自室と通勤中に使用し、iPhoneとの無線接続で音楽を聴いた上でのレビューです。
結論から言うと、Apple製品を複数使っていて、今まで高級なワイヤレスヘッドホンを買ったことが無い人は買う価値があると思います。
逆に言えば、Apple製品を使ってない、空間オーディオを使わない、高級ヘッドホンをすでに持っている人は別に買わなくてもいいかなといった感じです。
AirPods Maxの内容物や外観
- AirPods Max 本体
- 本体用ケース
- 説明書類
- Lightning―USB Type-Cの充電ケーブル
今回僕が購入したのはシルバーカラーで、パッと見は非常にシンプル。
右側のハウジング上部には2つのボタンが付いています。
写真右のボタン(Digital Crown)で音量調整や曲送りの操作をして、写真左のボタンではノイズキャンセリングと外部音取り込みの切り替えができます。
ちなみにボタンはこの2つのみで、電源ボタンなどは存在しません。
同じく右側のハウジング下部には充電するためのLightningポートが搭載。
充電するときや有線でAirPods Maxを使用する際はココのポートを使用します。
ハウジングの位置調整は他のヘッドホンと同じように調節できます。
伸び縮みする際には少し力が必要ですが、それ以外は特に問題なく使えます。
ヘッドバンド部分はメッシュ素材になっていて、長時間装着していても頭が痛くなりにくいです。
通気性も良いので他のヘッドホンより夏も快適な気がしますね。
イヤーパッドもメッシュ素材になっているので、クッション性と通気性両方を兼ね備えています。
また、イヤーパッドは本体と磁石でくっ付いているので、弱い力でも簡単に外すことができちゃいます。
装着する際もイヤーパッドを近づければ勝手にくっ付いてくれるのでめっちゃ便利。
[kjk_balloon id=”1″]強い力で壊れる心配無し[/kjk_balloon]ハウジングは約90度まで回転することができるので、一応折りたたむことができます。
ヘッドバンド部分は特に折れたりしないので、可動性があるのはハウジングのみとなります。
ちなみにAirPods Max本体のケースはこんな感じ。
本体カラーにあわせた色のケースが同梱されていて、外側はシリコン素材のような感じです。
[kjk_balloon id=”1″]ホワイトは汚れが目立ちそう…[/kjk_balloon]ケースの内部はレザー素材になっていて、仕舞う分には傷などはつきにくい思います。
こちらも汚れが目立ちそうではありますが…
ケースの蓋は磁石式になっており、簡単に開けることができます。
ケースに仕舞った状態がこんな感じなので、パッと見ではかなり簡素な作りになっていますね。
AirPods Maxを実際に使ってわかった良かったポイント
まずはAirPods Maxを購入する上で一番の購入理由になる良かったポイントについて語っていきます。
最初にも書きましたが、今回は自室と通勤中に使用し、iPhoneとの無線接続で音楽を聴いた上でのレビューになります。
Apple製品との親和性が抜群!装着した瞬間にペアリングしている
やはりApple製品なだけあって、お仲間であるiPhoneやiPadとの親和性は抜群です。
AirPods Maxには電源ボタンがないので、ヘッドホンの電源ON/OFFという概念がありません。
つまり、ケースから取り出した瞬間から電源がONになっているため、装着した瞬間にはもうiPhoneと接続されているんですよね。
他のヘッドホンだと電源をONにしてからペアリングまで少し待つ、という時間がありますが、そういった小さなストレスが軽減されています。
ペアリングが素早いおかげでヘッドホンをいちいち弄る必要もなくなるため、音楽を聴くまでの使い勝手はかなりものだと思います。
メッシュ素材のイヤーパッドが予想以上に蒸れなくて快適
一般的なヘッドホンのイヤーパッドはレザー素材のモノが多いですが、AirPods Maxのイヤーパッドはメッシュ素材になっています。
この時点で明らかに蒸れにくいというのは理解できるんですが、実際に装着すると予想以上に蒸れにくい!
僕は割と暑がりなので、ヘッドホンを着けた状態で身体が熱くなると耳周りに汗をかいてしまうんですが、AirPods Maxでは今のところ汗をかいた記憶がありません。
他のヘッドホンだと冬でも耳周りがジワっとする場合があるんですが、AirPods Maxはマジでずっとサラサラです。
このイヤーパッドは正直かなり最高だなと使っていて思いました。
また、クッション性も十分にあるので、耳が痛くなりにくいってのも高得点ですね。
僕は眼鏡ユーザーなので眼鏡を着けたままAirPods Maxを使用していますが、特に耳が痛くなることはありませんでした。
通気性とクッション性のおかげで長時間装着していても不快にならないってのは非常に嬉しいイヤーパッドだと思います。
ちなみにイヤーカップ自体もかなり広いので、装着していても耳が窮屈に感じることはあまりないです。
ほとんどの操作がヘッドホンで完結しているうえに、それぞれの操作が使いやすい
AirPods Maxの操作はDigital Crownとノイズコントロールボタンの2つで主に行います。
まずノイズコントロールボタンですが、このボタンを押すことでノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの切り替えができます。
2種類のモードをボタン1つで切り替えできるってのは一見普通のように思えますが、AirPods Proのように長押しする必要がないだけで操作がマジで快適に感じられます。
Apple Watchでお馴染みのDigital Crownでは再生・一時停止や曲送り、音量の調節などができます。
もちろんSiriの呼び出しや電話がかかってきたときに通話を出るといった操作もできるので、一通りのことはDigital Crownでできちゃいます。
特に僕が便利だと感じているのが音量調節で、Digital Crownを回すことでシームレスに音量の上げ下げができるんですよね。
音量の細かい調節をヘッドホンでできてしまうのは非常に魅力的に感じました。
また、音楽の再生・一時停止ボタンとノイキャン・外部音取り込みボタンが別になっているので、それぞれの操作を素早く実行できるのもかなり魅力。
使うと分かるんですが、ボタンが別になっているだけでマジで使いやすくなります。
音質はフラット気味だが解像度が高くてめちゃくちゃ良い
特に気になるのが音質面だと思いますが、音の傾向としてはApple製品なだけあってAirPods Proに近い感じ。
僕が聴いた感想はドンシャリではなくフラット気味に感じたので、胸に響くような重低音感みたいなものは感じにくかったです。
ただ、音の解像度が非常に高く、あらゆる音楽を細かい部分まで楽しめます。
ドンシャリ傾向なヘッドホンとは違った音楽の楽しみ方ができるので、この音質は個人的にもかなり魅力的なポイントでした。
もちろん音の傾向の好き嫌いはあると思いますが、フラットな鳴り方なので万人に受ける音質かなと思います。
すごい完結に言うと、音質はめちゃくちゃ良いです。
音の再現度で言えば値段相応の価値はあると思います。
外部音取り込みモードはやはりスゴイ。余裕で会話可能
AirPods Proの外部音取り込みで感動した人も多いと思いますが、AirPods Maxでもその感動は健在。
ヘッドホンでもここまで外の音が聞こえるのか!と感動できると思います。
ヘッドホンを外した時と外部音取り込みモード時の音の聞こえ方がほとんど変わらないので、コンビニ等での店員さんとのやり取りも余裕です。
いちいちヘッドホンを外さずに対応できるというのは、細かいことなんですが非常に便利に感じます。
外部音取り込みの性能に関してはマジで業界トップクラスだなと改めて思いました。
AirPods Maxで微妙、不満に感じたデメリット
シンプルに値段が高い
多くの人のネックになる部分が値段。
税別61,800円で、AppleCare+を追加すると約70,000円近い値段になります。
正直この価格は手が出しにくいですし、僕もさすがに購入を少しためらってしまいました。
単純に値段が高いのはもちろんなんですが、もっと安い価格帯でノイズキャンセリング、外部音取り込み機能のあるヘッドホンが結構あるんですよね。
発売当初に比較されていたSONYの「WH-1000XM4」というヘッドホンは同じような機能で値段は約40,000円。
この30,000円の価格差はデカいですし、AirPods Maxに70,000円を出す価値があったと思える人はあんまり多くないと思うんですよね。
ヘッドホンに70,000円はかなり高いかなと感じます。
折り畳んでもかさ張るので持ち運びが若干不便
一番大きな不満点がコレ。
ハウジング部分が90度回転するだけなので、カバンなどに仕舞うときは結構かさ張ってしまいます。
畳んだ状態だと直径がだいたい20~21cmくらい。
これをカバンに入れると考えると結構ジャマだと感じる人も多いと思います。
また、ケースが守ってくれるのもハウジング部分だけなので、仕舞った際にヘッドバンド部分が汚れたり傷が付いたりしないか不安です。
[kjk_balloon id=”1″]あと個人的にはケースがあんまりカッコよくないと思う[/kjk_balloon]ハウジングの素材がアルミなので、傷が付きやすそうな上に目立ちそう
ヘッドホンを使用していると細かい傷がつくのは仕方ないことなんですが、AirPods Maxのハウジングはアルミ素材。
もし何か硬いものが当たったらすぐに傷が付きそうですし、その傷がかなり目立ちそうな気がするんですよね。
日常的に使う上で、若干傷が付かないように気配りしなきゃいけないのは少しストレスかもしれません。
また、こんだけ傷が付きやすそうなハウジングなのに、ケースから出した状態だとハウジング同士がぶつかるのも個人的に不満です。
裸の状態で手に持っているだけでコツコツと当たってしまうので、おそらくこの部分が真っ先に剥げてしまう気がします。
もうちょっとハウジング自体が自立していたら個人的には最高でした。
空間オーディオは確かにスゴイけど、使う頻度が少なすぎる
他の方のAirPods Maxのレビューでは「空間オーディオがすごい!」といった意見が多く見られます。
その意見には賛成ですし、たしかに空間オーディオはハンパないんですが、現状使えるアプリがApple TVしかないんですよね。
周囲から音が聞こえるように感じるAirPodsの新機能。
頭を動かしても同じ方向から音が聞こえるので立体的な音を楽しめる。
空間オーディオ対応のAirPodsとアプリが必要。
そもそも僕はApple TVをほとんど使用していないので、空間オーディオの恩恵を全く得られていません。
Apple TVを使っている人がどれくらいいるかは知りませんが、個人的には宝の持ち腐れ感がすごいです。
空間オーディオを全面に押し出すなら、せめてApple Musicくらいは対応して欲しいって感じですね。
Apple製品間をシームレスにペアリングできる機能は万人向けではなさそう
AirPods Maxは同じiCloudアカウントでサインインしているデバイス間ならシームレスにペアリングすることが可能です。
例えば、自分がiPhoneで音楽を聴いていた時、iPadでYouTube見たいな~と思って再生ボタンを押すと、自動的にiPhoneからiPadへペアリングが切り替わってくれます。
僕はiMac・iPhone・iPadを所持しているので結構頻繁にこの機能を使っているのですが、この恩恵を受ける人はそこまで多くない気がするんですよね。
iPhoneを使っているけどPCはWindowsって人もいるだろうし、iPadは持ってないって人もいると思います。
そうなるとAirPods Maxの接続先はiPhoneのみとなるので、シームレスなペアリング機能を使う機会が失われちゃいます。
非常に便利な機能ではあるんですが、Apple製品を複数台所持していないとあまり恩恵がない機能かな、とも思いますね。
まとめ:機能だけで言えばハンパないけど使う人は選びそう
以上が僕の個人的な感想でした。
ノイキャン、外部音取り込みはハンパないですし、音質もかなり良いんですが、それ以外の機能を活かせないと宝の持ち腐れになりそうです。
複数のApple製品へのシームレスペアリングや空間オーディオを使わない人は別に買わなくていいかなという感じですね。
購入の参考になれば幸いです。
そりでは!