- AirPods MaxとWH-1000XM4ってどっちがオススメ?
- どっちも同じような機能だけど違いはあるの?
- 値段が30,000円くらい違うけど差額分の価値はある?
2020年末にAirPods Maxが発売されましたが、発売当初からSONYのWH-1000XM4と比較する声が多かったですよね。
実際に機能面がかなり似ているので、どちらを購入すればいいか迷っている人も多いと思います。
何も考えず購入したけど自分のライフスタイル的には逆の方が良かった!となってしまうとお金の無駄にもなってしまいますし、購入は慎重になりたいですよね。
そこでこの記事ではAirPods MaxとWH-1000XM4の両方を所持している僕が、実際に使用した上での比較やどちらがオススメか、などをメインに比較レビューしていきます。
この記事を読めばApple製ヘッドホンかSONY製ヘッドホン、どちらが自分に合っているか分かると思いますので、よければ参考にしてください!
簡単に結論をまとめると、
- Apple製品を複数持っていて、解像度が高く、フラットな音質が好みの人はAirPods Max!
- Apple製品はiPhoneくらいしか持ってなくて、音質はドンシャリ傾向が好きって人はWH-1000XM4!
- 基本的にはWH-1000XM4がオススメ!
って感じかなと個人的には思います。
この記事は比較記事ですが、2つのヘッドホンの詳細レビュー記事もあるので良ければあわせてどうぞ。
AirPods MaxとWH-1000XM4の比較表!
まずはカンタンな比較表を作ってみました。
仕様を比べてみるとこんな感じです。
AirPods Max | WH-1000XM4 | |
---|---|---|
メーカー | Apple | SONY |
価格(税込) | 67,900円 | 38,673円 |
重量 | 約385g | 約254g |
最大再生時間 (ノイズキャンセリング有効時) |
最大20時間 | 最大30時間 |
クイック充電 | 5分の充電で約1.5時間再生可能 | 10分の充電で約5時間再生可能 |
充電ポート | Lightning | USB Type-C |
色 | シルバー、スペースグレー、スカイブルー、ピンク、グリーン(5種類) | ブラック、プラチナシルバー(2種類) |
ノイズキャンセリング 外部音取り込み |
○ | ○ |
操作方法 | Digital Crown ノイズコントロールボタン |
右ハウジングによるタッチ操作 電源ボタン カスタムボタン |
対応コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC、LDAC |
以上の表を踏まえて、AirPods MaxとWH-1000XM4の比較を僕の感想を交えて書いていきます。
AirPods MaxとWH-1000XM4の主な違いを徹底解説!
販売価格は約70,000円と約40,000円!30,000円の価格差は妥当か?
おそらく多くの人のネックになってる部分が価格差だと思います。
Appleの初ヘッドホンを使ってみたいけど70,000円という強気な価格設定。
だったら30,000円安いWH-1000XM4を購入した方がいいのでは?と考える人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、AirPods Maxの性能を十二分に発揮できる場合は70,000円の価値が出てくるのかなと思っています。
どちらのヘッドホンもノイズキャンセリング、外部音取り込み、バッテリー持続時間などなど似ている部分が多いんですが、AirPods Maxの優れている点はApple製品と親和性と空間オーディオ機能にあります。
同じApple製品なだけあってiPhoneやiPadとの親和性は凄まじく、iPhoneで音楽を聴いてる途中でiPadで動画を再生したら自動でペアリングが切り替わってくれます。
このシームレスなペアリング切り替えは他のヘッドホンでは味わえないですし、この手軽さは非常に魅力です。
空間オーディオに対応した動画は臨場感たっぷりで、初めて聞いた際は感動さえ覚えました。
ただ、これらの機能が非常に限定的。
シームレスなペアリングはApple製品を複数持ってないと意味ないですし、空間オーディオはApple TVくらいでしか現状だと使えません。
つまり、最低でもApple製品を複数台所持していないと70,000円の価値は感じにくいと思います。
ちなみに、僕はApple製品を複数持っているのですが空間オーディオが使えるApple TVを契約していないので、AirPods Maxの力を100%発揮できていません。
AirPods Maxについての詳しくはコチラをご覧ください。
【AirPods Max レビュー】万人向けではないが音質や装着感はかなり良い!7万円のApple製ヘッドホン
重量はAirPods Maxの方が100g以上重いが、装着するとそこまで気にならない
数値として見てみるとAirPods Maxが約385gでWH-1000XM4が約254gとなっています。
100g以上AirPods Maxの方が重いので装着していると疲れるんじゃないかって心配もあるかもしれませんが、個人的にはあまり気にならなかったです。
装着したまま通勤したりしていますが、特に頭が疲れるといったことはありませんでした。
サイズ関係で言うならば、重量よりも折り畳んだときの大きさの方が気になります。
AirPods Maxはハウジング部分しか可動性がないので、最大限折り畳んでも画像の様な状態になります。
大してWH-1000XM4はハウジング部分が回転するのはもちろん、さらにヘッドバンドの方向へ折り畳むことが可能です。
これにより非常にコンパクトになるので、持ち運ぶ際にもかさばらなくて済むんですよね。
やはりAirPods Maxの問題点は重量よりも持ち運ぶ際のサイズ感ですね。
2つを重ねると分かりやすいんですが、明らかにAirPods Maxの方が縦方向にデカいです。
しかもケースはハウジング部分しか守ってくれないので、ヘッドバンドがむき出しってのも気に入りません。
持ち運びやすさで考えると圧倒的にWH-1000XM4の方が良いです。
僕も持ち運ぶ際はカバンに入れているのですが、AirPods Maxはマジで邪魔だなと感じる機会が多いです。
明らかにWH-1000XM4よりも荷物を入れられなくなります。
WH-1000XM4についてはコチラご覧ください。
【WH-1000XM4 実機レビュー】XM3との比較で分かった!マジで最強のノイキャンヘッドホン!
最大再生時間やクイック充電は気にすることないけど充電ポートが…
最大再生時間 (ノイズキャンセリング有効時) |
最大20時間 | 最大30時間 |
---|---|---|
クイック充電 | 5分の充電で約1.5時間再生可能 | 10分の充電で約5時間再生可能 |
フル充電してからの再生時間はWH-1000XM4の方が10時間長いんですが、この時間はそこまで気にしなくてもいいかなと思っています。
再生時間が長い方が充電する頻度を減らせるんですが、20時間再生できるだけでも十分すぎるバッテリーだと思うんですよね。
そもそも20時間も連続で再生する人は多くないと思うので、ワイヤレスヘッドホンとしては特に問題ないかなと。
充電関連で気になることといえば、やはりAirPods Maxの充電ポートじゃないでしょうか。
なんで未だにLightningとかいうAppleでしか使えないポートを採用しているんですかね?
USB Type-Cの方が圧倒的に汎用性も高いのに、Lightningとかいうオワコンポートを採用し続ける意味が分かりません。
AirPods Maxのオワコン充電ポートだけは個人的には許せないポイントの1つですね。
本体カラーはAirPods Maxの方が豊富!色で選べるのは嬉しい
本体のカラーに関しては、AirPods Maxは5色展開なので割と豊富に選ぶことができます。
無難なシルバー、スペースグレーもかっこいいですし、少し可愛めなブルー、ピンク、グリーンも捨てがたい。
本体カラーで迷うことができるのは選択肢が増えていいことだと思います。
WH-1000XM4はブラックとシルバーの2色のみ。
シルバーはクリーム色っぽいシルバーなので、少しクセがあるのも特徴かなと思います。
WH-1000XM4はシンプルな見た目なのでゴチャゴチャした色は不要かと思いますが、もう少し豊富なカラー展開があってもよかったかも。
逆に言えば無難な色しかないので、選ぶ際はすぐに選べると思います。
操作方法は正直WH-1000XM4の方が便利!
再生・一時停止や曲送りなどの操作方法ですが、便利さで言えばWH-1000XM4の方だと思います。
WH-1000XM4の操作方法は右側のハウジングに搭載されたタッチパネルを使うことで操作できます。
これがかなり画期的で、どの操作も直感的に操作することができます。
スマホなどを操作するよりも圧倒的に楽なので、この操作感はかなり癖になると思います。
AirPods Maxの操作は右側のハウジング上部にあるDigital Crownを使用します。
この丸いボタンを1回押して再生・一時停止、2回押して曲送り。
Digital Crownを回すことで音量調整といった感じです。
全ての操作が1つのボタンに集約されているので便利っちゃ便利なんですが、やはりタッチパネルと比較すると物理ボタンは少し劣るかなと思います。
使うと分かるんですが、タッチパネルの快適さを体験しちゃうと物理ボタンでの操作は少し億劫です。
AirPods Maxにもタッチパネルがあれば完璧でしたね。
ノイズキャンセリング、外部音取り込みはAirPods Maxがピカイチ!
2つのヘッドホンの特徴的な機能であるノイズキャンセリングと外部音取り込み機能ですが、外部音取り込みに関してはAirPods Maxの方が上だと思います。
WH-100XM4はノイキャンレベルを手動で調整できますが、AirPods Maxは各々の頭に合わせて自動でノイキャン性能を調整してくれます。
装着し始めは「あれ?」と思うことがあるのですが、少しの間付けているとノイキャン性能がかなりフィットしてきます。
WH-1000XM4のノイキャン性能も決して悪いわけじゃなく、AirPods Maxとほぼほぼ同等レベルといった感じです。
個人的にはわずかにAirPods Maxの方が上かと思っているのですが、一般的な雑音ならどちらも高レベルで除去してくれます。
外部音取り込みに関しては言うまでもなくAirPods Maxの方が上です。
ヘッドホンを装着したままでも他人の声がハッキリと聞こえますし、店員さんとの会話も余裕。
実際にヘッドホンを装着したままコンビニの店員さんとのやり取りもしましたが、AirPods Maxの方が圧倒的に声を聞き取りやすいです。
自分の声もクリアなので、イヤホン・ヘッドホン特有の無駄にデカい声で喋ってしまうという心配もありません。
音質だけで言えばAirPods Maxはかなり良い!WH-1000XM4はドンシャリ傾向
最後にヘッドホンの音質に関してですが、こちらもAirPods Maxの方が上です。
音の傾向としてはAirPods Maxはフラット気味で、どんな音楽にもフィットする音質をしています。
注目すべきは音の再現度。
かなり細かい部分まで鳴らしてくれるので、高音から低音まですべての音が高品質になります。
対してWH-1000XM4はドンシャリ傾向。
元気な音を鳴らしてくれるので音楽を聴くのが楽しくなります。
音質に関しては個人の好みにもよるのですが、僕の場合はAirPods Maxの音質にはかなり感動しました。
交互に聴き比べるとAirPods Maxの音質の良さが如実にわかると思います。
実際に両方使ってみて分かったことのまとめ
音質やノイズキャンセリング、外部音取り込みといった機能に関してはAirPods Maxに軍配が上がるのですが、
- ヘッドホンの使い道はスマホなどで音楽を聴く時間くらい
- 主に通勤、通学でヘッドホンを使用する
- 頻繁に外に持ち運ぶ
という方はWH-1000XM4で十分満足できると思います。
どちらのヘッドホンも通勤時間のみで使った身としては、やはりAirPods Maxはかさばるので持ち運びに不便。
カバンの中がかなり圧迫されるのはストレスですし、取り回しが悪いと思ってしまいます。
音質は抜群に良いので音楽を単純に楽しめるのですが、外出先で使うとなるとWH-1000XM4の方が便利ですね。
また、ヘッドホンのパフォーマンスを100%発揮できる機会が限定的すぎるのも欠点の1つ。
- Apple製品同士のシームレスなペアリング切り替えは複数のApple製品を持っていることが前提
- 空間オーディオは対応しているアプリが現状少ない
僕はApple製品が好きなので複数所持していましたがiPhoneだけしか持ってない方も多いと思いますし、空間オーディオのためだけにApple TVに登録するのも微妙です。
つまり、シームレス切り替えと空間オーディオを除くと、ノイキャン・外部音取り込み機能のある高音質ワイヤレスヘッドホンになってしまうんですよね。
この条件だとWH-1000XM4でも満足できるスペックになってしまうので、30,000円の価格差を考えるとWH-1000XM4が万人向けかなと思います。
まとめると、これからAirPods MaxかWH-1000XM4のどちらかを買おうか迷っている人はWH-1000XM4の方が個人的にはオススメかなと思います。
ただ、AirPods Maxのパフォーマンスを100%発揮できる人は圧倒的にAirPods Maxの方がオススメです。
最低でもApple製品を複数持っている場合はAirPods Maxでもいいかもしれません。
そんな感じのレビュー記事でした!
購入を検討している方の参考になれば幸いです。
そりでは!